糖尿病と神経障害
2018年 02月 21日
1.神経障害は手足などの末端にでるもの、内臓にでるもの、筋肉にでるものがある
2.症状として自覚しやすいのは手足の神経障害だが、内臓の神経障害などは気が付きにく
3.悪化させないためには血糖コントロールをしっかりと行う
闘病病になると、手や足先をはじめとした神経障害を起こしやすいと言われています。症状としては、しびれや、物を触っているのにきちんと触れていないような鈍い感覚がある、痛みを感じにくいなどがあります。神経は皮膚を始め、内臓や骨などにも直接つながっており、全身をつないでいます。そのため神経障害がおこる時は、全身のいたるところに症状を起こします。
手足の神経障害以外にも、胃腸や心臓、呼吸器、膀胱などに障害が出たり、筋肉に影響する神経障害があります。胃もたれ、動機、尿漏れ、残尿感などの症状や、腕や足に力が入らない、わき腹やふくらはぎに攣るような痛みがある、太ももが痛いといった痛みに近い神経障害まで幅広くあります。手足といった日頃生活で使うところであれば、症状に気が付きやすいのですが、突然残尿感や便秘、胃もたれが出たり、急に足に力が入らない、足が頻繁に攣るようになったとしても、その症状が糖尿病の神経障害からきていると気が付く人は多くないようです。
糖尿病の神経障害が全身に出やすいということを知り、神経障害を悪くしないよう心掛けることが大切です。そのためには血糖をコントロールすることが大切です。血糖値をきちんとコントロールした人と、コントロールできていない人を比較した時に血糖をコントロールした人の方が、何年も先、重い神経障害になりにくいといわれています。食事や運動などで血糖をコントロールしていくことを心がけましょう。
神経障害は皮膚の感覚など、感覚に違和感を起こします。そうなるとやけどやけがをしても気が付かず、壊疽につながるような危ない目に逢うこともあります。きちんと血糖値をコントロールし、長く自分の体を大切にしていきましょう。